人間失格

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角川書店, 2007 - Literary Collections - 196 pages
「恥の多い生涯を送って来ました。自分には、人間の生活というものが、見当つかないのです」東北の大金持ちの息子であり、廃人同様のモルヒネ中毒患者だった大庭葉蔵の手記を借りて、自己の生涯を極限まで作品に昇華させた太宰文学の代表作品。「いまは自分には、幸福も不幸もありません。ただ、一さいは過ぎて行きます」ほかに、家族の幸福を願いながら、自らの手で崩壊させる苦悩を描いた「桜桃」も収録。

About the author (2007)

1909年、青森県生まれ。本名・津島修治。1935年、「逆行」で第1回芥川賞の次席となり、翌年、処女作品集「晩年」を刊行。以後、「走れメロス」、「斜陽」など多くの佳作を執筆。1948年、玉川上水に入水し没。

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